| ７月２１日（水）、「１学期終業式」を放送で行いました。
 コロナ禍のため、放送により行いました。
 校長講話 「コロナの影響が続く中での今年の夏休み、みなさんはどんな過ごし方を考えていますか？補講や部活、進路実現に向けて企業見学やオープンキャンパスへの参加など、それぞれ予定を立てていることと思います。長い休みが続くような気がしますが、じつは時間は限られています。
ある方の本に書かれていましたが、『私たち人間は、お金持ちでも貧しくても、自分の人生の持ち時間が有限であることに変わりありません。何かに時間を割くことは、別のことに割けた時間を失うことを意味します。自分の人生における優先順位を決めて、そこから演繹的に行動を引き下ろしていけば、決断が一貫します。』
さて、皆さんが自分の目標を実現するためのヒントにしてもらえればと思い、メジャーリーグで大活躍をみせている大谷翔平選手が行っていたことを紹介します。マスコミでも取り上げられていますので、知っている人も多いかもしれません。大谷選手が高校１年生の時に作成した「目標達成シート」というものです。当時の野球部の監督から教えてもらったこのシートは、強い目標（夢）を中心に置き、周囲に９×９の合計８１マスに細分化した目標を書き込むものです。
彼が中心に書いたのは「８球団からドラフト１位指名」でした。その周囲に、必要な要素を８つ記入しています。８つは、体づくり、メンタル、コントロール、キレ、スピード１６０ｋｍ、変化球、人間性、運です。野球選手ですから、「体づくり」や「コントロール」「変化球」などを挙げているのはわかりますが、「人間性」や「運」が必要だとしているところに、大谷選手の成長の理由があると思います。
その「人間性」を達成するための要素には、「思いやり、礼儀、感謝、信頼される人間、継続力」などが書かれています。「運」を達成するための要素には、「あいさつ、部屋の片づけ、ごみ拾い、道具を大切に使う、プラス思考、応援される人間になる、審判さんへの態度、本を読む」ということが書かれています。
少し話がそれますが、本校では今年３月、生徒会の呼びかけで大勢の有志が力を合わせて「中庭再生プロジェクト」を行い、緑色のペンキで中庭が美しく再生しました。その後、以前からずっと気になっていた校舎トイレの壁の黒ずんだカビや汚れをなくしたいと思い、約４ヶ月、生徒のみなさんがいない時に少しずつ白いペンキで塗り直しを進めてきました。もうあと少しで一巡目というメドがたってきたところです。また、トイレ個室のペーパーホルダーが掃除用の洗剤で傷んでしまっていてきれいにならないため、杉と檜の板を組み合わせてカバーを製作し、５０個程度ほぼすべてに取り付けました。
また、私は毎晩仕事を終えて帰る前にトイレを回るのを日課にしています。明日の朝、気持ちよく使うことができるように、スリッパを整える、洗面台に髪の毛があったら取り除く、ペーパーが使い終えていたら新しいものに取り換える、、、
「凡事徹底」、ほぼ整っているのを見て、大変うれしく思います。さらに、「微差は大差」、ほんのちょっとしたことですが、やがて大きな差を生み出します。たとえば今朝、ワックスがけで廊下に出してあった机やいすを、早い時間に登校してきた生徒がみんなの分まで教室へ運び入れてくれていました。気持ちのよいあいさつを交わしていると、一日が気分よく運も良くなる気がします。
１学期の終わり、夏休みが始まる今、みなさんの目標を達成するためのヒントになれば幸いです。では、皆さんの夏が有意義なものになりますように、そして、９月に成長した姿で会えますようにと願って私からの話とさせていただきます。」
 教務課から。
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